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【 鍋焼きラーメンとは 】

【鍋焼きラーメンとは…】

スープは鶏がらのしょうゆ味で、麺は歯ごたえある細麺。具はネギ、ちくわ、生卵といたってシンプル。なにか懐かしさをおぼえるような、いわゆる和風ラーメンです。一番のポイントは器が土鍋であること。最後まで熱いスープが味わえ、店主のもてなしの心もそのままの熱さで伝えることのできるのは土鍋ならでは。その土鍋の底に、お店の”顔””味””風土”・・・が見えてくる。そして、なぜかタクワン(古漬け)が付いてくる。これまた、絶妙な強力助っ人である。


【なぜこの街で鍋焼き?⇒鍋焼きラーメンのルーツ】

事情通によると、「谷口食堂」(店主:故谷口兵馬さん)というお店が発祥の地であるとのこと。このお店は戦後間もなく開業。ご主人が亡くなったのを機に、昭和55年頃に閉店。しかし、かつて昼食時や夜間にはいつも満席で、「いまだにその味をよう忘れん」という熱狂的なファンもいるほど。「伝説の名店、幻の味」として語り継がれていて、今「鍋焼きラーメン」を出しているお店のほとんどが、谷口食堂の流れを汲んでいる。
 では、この元祖・谷口食堂が「鍋焼きラーメン」を取り入れたのはなぜ?それは保温のためです。出前のときに普通のどんぶりを使うと冷めてしまうため、ホーロー鍋で届けていました。(それが近年、土鍋に変わっていった)。お客様に本当に美味しいままで食べてもらいたい、そんな“おもてなしの心”から生まれてきたものです。だから、ストレートの細麺も固く、食べる頃にちょうどいい感じになる。


須崎の街で古くから愛されている

現在、須崎の街に「鍋焼きラーメン」を提供しているお店は40軒あまり(平成15年3月末日現在)。「鍋焼きラーメン」の専門店から食堂、お好み焼き屋さんから焼肉屋さん、さらには居酒屋まで。場所、昼夜を問わず、須崎市民に幅広く愛されています。



【家庭でも鍋焼きラーメン!】

お店で味わうだけじゃなく、家庭で鍋焼きラーメンを作る人が結構いるそうです。お店で麺とスープを買って、自宅で土鍋に入れて調理。器に移し変えることなく、そのまま食べてしまえるので、主婦の後片付けの手間がはぶけて便利?



【なぜ人気?鍋焼きラーメンの魅力】
 

店 舗
路地や裏通り、商店街、国道沿いいろんなスタイルを持つお店。昔ながらのたたずまいのまま残っている食堂。焼肉屋・お好み焼き屋・喫茶店・うどん屋・居酒屋と何処にでもありで楽しい。

店 主
元気なおかあさん、86歳のおばあさん、こだわりの頑固おやじ、明るい大将・・・様々な顔があります。それぞれの魅力的な個性と人情そして土佐弁での接客を受けるのも地方都市ならではの魅力では。

食べ方
鍋焼きラーメンを注文するとき、ご飯も一緒に頼む人が多いそうです。もしかして、味が濃いすぎるのでは・・・そんなこともない。生卵をとくタイミングや食べ方にも妙味があります。


こってり、あっさり、なにか依存症にかかってしまうような親鳥の鶏がらスープ。なんともインパクトのある土鍋から沸いてくる香り。腰のあるストレートの細麺。

伝 統
お店で出す鍋焼きラーメンには、器が土鍋であること以外にもう1つ定義があります。それは付け合せに漬物が出ること。やや酸味のあるおしんこが口の中をリセット、そのたびに新たな気持ちでラーメンに向かわせます。独特の個性を持つ「鍋焼きラーメン」。須崎市から生まれた食文化です